2011年4月26日火曜日

内神田鎌倉町会報(第100号)

町会報第100号を4月25日に発行しました。
近日中に会員の皆様へ地区組長さんよりお届けいたします。












神田祭の中止と大災害に思う
                                                  内神田鎌倉町会 会長 斎藤光治

  三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。そして被災された方々に心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
 会員の皆様が楽しみに準備していた神田祭は、震災の影響による電力不足から神酒所(公園)に東京電力の仮設電力が供給出来ないなど物理的な理由と被災地の人々に寄り添い復興を支援するため中止となりました。神田明神総代会・祭典委員会の決定は、実情を勘案した当然の決定であると思います。皆様にはどうかご理解を頂きますようお願い申し上げます。
 大地震が発生したとき皆さんは何処で何をしていましたか。今回の地震は、千代田区内でも死傷者が出たり建物が損傷するなどの被害が発生しました。JRなど鉄道が運行を停止したため帰宅や移動が困難となった人々が多数出たことは記憶に新しいところです。区民でも外出していた人が神田へ帰宅出来なかったケースを伺いました。地震で電車が止まるたびに思うのですが、鉄道の運行再開までの時間を何とか早く出来ないものでしょうか。帰宅困難者対策は、鉄道運行再開対策で概ね解決できるのです。
 翌十二日の早朝に体育館と出張所を廻りましたが、一晩御世話になった人々が千代田区に感謝の言葉を述べて帰って行かれました。一週間の七分の五が平日で一日二十四時間の内二十時間が都心のお店の営業時間とすると、千代田区で働く人とお客様の災害対策をもっと考えなければなりません。彼等に必要な情報は、鉄道の運行情報と徒歩などの帰宅ルートとサポートポイント、安全に夜を明かすことが出来る場所でした。情報を求める人に必要な情報をタイムリーに発信する事は、区のHPに一層求められるでしょう。
 今回の震災では、被災地に於いても東京でも最新公式情報を発信し続けた自治体とそれが出来なかった自治体、住民もネットを使える人とそうでない人との情報格差を浮き彫りにしました。信頼性の高い情報を発信、受信する事は、安全安心な生活を送る基本です。いまこそ官民を問わず情報格差を埋める努力が必要です。
 内神田鎌倉町会としましても、今回の経験を踏まえて大規模災害対策を講じてゆきたいと存じます。会員の皆様には宜しくご指導賜りますようお願い申し上げます。